福島先生の人生日々勉強行いが心を作る
「悲しいから泣くのではない。泣くから悲しいのだ」。これは、アメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズ氏とオランダの心理学者カール・ランゲ氏の言葉です。例えば、暗い顔をして楽しいことを考えるのは難しいですし、笑いながら悲しいことを考えるのも難しいでしょう。人間の心と体は一貫しているからです。
一方で、ウィリアム・ジェームズ氏はこん...
福島先生の人生日々勉強会者定離(えしゃじょうり)
「人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)」という故事があります。
「昔、中国北部の国境の塞(とりで)付近に住んでいた老父の馬が敵地である胡に逃げたがそれを災難とせず、数ヶ月後、胡の駿馬を連れて帰って来たときもそれを慶事とせず、のちに老父の息子がその駿馬から落馬して足を負傷したが、おかげで兵役を逃れて生き延びることができた。その間、...
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教養を持つ
子どもは成長するにつれ、自分だけの時間を持ち、1人で考えごとをしたり、読書をしたりすることが増えてきます。それは確かに大切なことなのですが、同時に、1人の人間として、共有空間に対する責任感も持ってもらいたいと思います。この責任感は、家族や他人と同居している人に限らず、今は1人暮らしだという人も、社会人の教養として大事にしてもらいたいですね。
例えば、リビン...
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懺悔滅罪(さんげめつざい)
懺悔とは、悪い行いをした時、そのことを自分や他人に恥じ、自分の過ちを心の底から悔いるということですが、加えて、題名にある「懺悔滅罪」という言葉の意味は、懺悔によって罪を滅ぼすことができるということ、つまり、自分の過ちを心の底から悔いることにより、その過ちから生じるであろう罪が消えるということです。
もちろん謝って済むことと、済まないことがあ...
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心に傷を持つ
この世に存在しているものは、必ず変化していきます。自分の思い通りに周囲のものが変化しない場合、例えば親であれば、子どもが思った通りに成長しないと心苦しく、変わってほしくないことが変わってしまうと悲しみます。しかし本来、変わっていくからこそ、ものは存在しているのであり、自分の思い通りに周囲のものが変化するなどということ自体、望むべくもないことでしょう。何事...
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感情の扱い方
朝、眠たくて起きたくない時に、家族に起こしてもらっておきながら悪態をついてしまったことはありませんか。日中はどうってことないようなことでも、朝にまだ寝足りないような時にはものすごくイライラして相手を恨んでしまうほど腹を立てたりしますよね。夜、疲れてきた時にも同じようなことが起こりがちです。
私たちは心に余裕のある時には寛容で相手に優しさを示すことができま...
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自分の居場所
苦しくて自分を見失いそうになることはありませんか。自分のことを嫌ってしまいそうなほどに。生きづらい時期は、子どもにもあります。
特に、自我が芽生え、「何のために生きているのだろう」「自分に生きる意味なんてあるのだろうか」と、自分の存在意義について悩み始めるころです。そういう時期は小学生でも高校生になっても何度でもあり得ます。精神的な成長に加え、その時に自...
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正しく見るということ
視野を広げて物事を正しく見るということはとても大切です。そんなことは誰もがよく分かっていることです。しかしながら、これがなかなか簡単ではありません。人は生活においてほぼ正しく適切な見方をしています。身の回りのあらゆることについて間違っていたら、1日たりとも生きていくことができなくなるからです。
ただ、時として間違った見方が入り込みます。そして、人...
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器
人間は感情に左右される生き物です。今日1日を心穏やかに朗らかに過ごしたいと思っていても、ストレスは多いし、時間も足りない。自分では大きな心でありたいと思っていても、その小ささに情けなくなる時もあるでしょう。だからと言って、その度に怒っていたらどうでしょうか。怒ることは簡単です。一時はそれで済むということもあるかもしれませんが、それで本当に解決するかと言えば、そうで...
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計画は身を助く
何か大きな目標を達成するには、修行のごとく戒律を守り、身を慎み心を調える日々の厳しい鍛錬(たんれん)が必要です。そこで重要になるのは、道を求める心の強さです。生身の人間ですから、辛い修行生活の中でつい怠けてしまうということは必ず出てきます。そこでどう自分を律するかが大切です。怠けたい心とそれを制する心、2つの心の葛藤を幾度となく繰り返し、乗り越えていか...