オーストラリアで、高病原性の鳥インフルエンザに関連するとみられる野鳥の大量死が初めて確認されたと、複数の現地報道が伝えています。今回確認されたのは南オーストラリア州沖の島で見つかった海鳥で、専門家は野生動物への影響が広がる可能性に注意を呼びかけています。

報道によると、被害が確認されたのは**オオアジサシの一種(greater crested tern)**で、現地当局はH5系統の鳥インフルエンザとの関連を調べてきました。その結果、野生生物の集団死としては国内で初めての確認事例になったとされています。これまでオーストラリアでは、家きん産業への警戒が中心でしたが、今回は野鳥の群れにまとまった影響が出た点が大きな違いです。

今回のニュースでまず押さえておきたいのは、現時点で一般の人の日常生活に直ちに大きな変化が出るという話ではないことです。一方で、海岸や湿地、公園などで鳥に近づく機会が多い人にとっては、基本的な注意がより重要になります。弱っている鳥や死んだ鳥を見つけても素手で触らず、子どもやペットを近づけないことが勧められます。自治体や州政府の案内に従って通報することが基本です。

パース周辺でも、川沿い、湖、ビーチ、公園などで野鳥を身近に見る機会は少なくありません。特に春から夏にかけては、水辺や沿岸部で鳥の群れを見かけることも多く、散歩やピクニック、釣り、子ども連れの外出で接触機会が増えます。日本から来たばかりの方は、オーストラリアでは野生動物との距離が近い一方、「かわいそうだから助ける」よりも、まず安全確保と通報が優先という考え方が一般的だと知っておくと安心です。

また、鳥インフルエンザという言葉から卵や鶏肉の安全性を心配する人もいるかもしれませんが、今回報じられているのは主に野生鳥類での確認です。食品安全や流通への影響は、今後の当局発表を見ていく必要がありますが、現段階では過度に不安を広げるより、正確な情報を追うことが大切です。

専門家は、野鳥の大量死が起きると、生態系への影響が一時的な数字以上に大きくなる可能性があるとみています。繁殖地や渡りのルートで感染が広がれば、特定の種類の鳥だけでなく、それを取り巻く自然環境全体に影響が及ぶおそれがあります。観光やレジャーで自然に親しむ機会の多いオーストラリアでは、これは環境ニュースであると同時に、地域の暮らしにも関わる話題です。

今後は、他州で同様の事例が確認されるか、監視体制がどう強化されるかが焦点になりそうです。西オーストラリア州に住む人にとっても、現地の保健・農業・野生動物当局からの案内を確認し、海辺や公園で異常な数の死んだ鳥を見かけた場合は自己判断で処理せず報告する、という基本行動を覚えておくとよいでしょう。

パース通信としては、WAでの対応や生活への影響が具体化した場合、在住者向けに改めて整理してお伝えします。

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