ピナクルズは昼と夕方、どちらへ行く? ガイドKが伝えたい、光を楽しむ旅の選び方
昼は岩の形を、夕方は光と影を、夜は空を。ピナクルズで何を見たいかが決まると、旅の選び方も変わります。写真だけでは分からない時間の使い方と、出発前の小さな準備。
パース通信のガイドK
こんにちは、パース通信のガイドKです。
砂の上に、形も高さも違う岩がずらりと立つピナクルズ。写真を見て「ここへ行ってみたい」と思った方も多いでしょう。パースの街や海とはまるで違う景色に出会える、ナンバン国立公園の見どころです。
旅の相談をするつもりで予定を比べてみると、昼の観光と、夕景や星空を楽しむものがあります。どちらが正解かというより、何を見たいかで選ぶ場所。私ならまず、「岩そのものをじっくり見たいですか。それとも、空の色が変わる時間を過ごしたいですか」と考えてみます。
昼は、岩の表情がよく分かる
ピナクルズの面白さは、一つの巨大な岩を見上げることではありません。先のとがったもの、丸みのあるもの、並んで立つもの。視線を動かすたびに、違う形が見つかります。
明るい時間は、そうした輪郭や表面の凹凸を見比べるのが楽しい。大きな風景を一枚撮ったら、次は気になる岩を一つ選んでみてください。少し立ち位置を変えるだけで、後ろの岩との重なり方が変わります。
公式案内では、車で回る一方通行のルートの途中に停車スペースがあり、歩いて見学できることが紹介されています。自分で訪れる場合も、どこでも車を止めてよいわけではありません。指定された場所に止め、現地の案内に従って見学しましょう。

昼のピナクルズ。写真:Australian Pinnacle Tours公式サイトより。
夕方は、同じ場所の変化を待つ楽しみ
一方、夕方の魅力は、あちこち移動しなくても景色が変わっていくことです。低くなった光が岩の横から当たり、砂の上に影が伸びる。昼とは違う立体感が出てきます。
ここでやってみたいのは、気に入った構図を覚えておいて、少し時間を置いてもう一枚撮ること。最初の写真と見比べると、光の向きや色の違いが分かります。遠くまで歩き回ることだけが、景色を深く見る方法ではないのですね。
ただ、掲載写真と同じ夕焼けになるとは限りません。雲の量も、空の色も、その日次第です。赤く焼けた空だけを成功の基準にせず、岩が少しずつ暗いシルエットになっていく様子にも目を向けると、待つ時間そのものを楽しめます。
星空を楽しむなら、天気と帰りの時間もセットで
星空観賞を含む旅は、夕方で終わる観光とは一日の組み立てが変わります。夜まで屋外で過ごし、パースへ戻る時間も遅くなるので、翌朝に早い予定がある方は、その点まで含めて選びたいところです。
星の見え方は雲や月明かりなどに左右されます。「星空ツアー」という名前が付いていても、写真のような満天の星が必ず見えるという意味ではありません。予約時には、天候による行程の扱いや、観賞場所、帰着予定時刻を確認しておきましょう。
夜の写真は、目で見た景色と同じ写り方をするとも限りません。撮影設定によって明るさや色が変わるためです。まずは空を見上げる時間を楽しみ、撮影はそのあとに。スマートフォンの画面ばかり見て終わるのは、少し惜しいですから。
持ち物で差が出るのは、派手ではないところ
ピナクルズへ行く日の服装は、写真映えよりも、歩きやすさと長く外にいられることを優先したいですね。砂の上を歩ける靴、飲み水、帽子や日差しへの備え。夕方から夜まで過ごすなら、予報を確認し、風や冷えに対応できる上着も用意します。
ツアーによって、食事や飲み物、立ち寄り先、移動時間は違います。似た写真が載っていても、同じ内容とは限りません。持ち物を決める前に、含まれるものと含まれないものを読んでおくと、余計な荷物も忘れ物も減らせます。
そして、岩には登らないこと。公園の公式案内でも、ピナクルズは壊れやすい構造として、登らないよう呼びかけています。少し高い位置から撮りたい気持ちは、立ち位置や構図の工夫で。景色の主役を傷つけないことが、いちばん大切です。
一枚の写真より、光が動く時間を持ち帰る
昼に訪れるなら岩の形を、夕方なら光と影を、夜まで過ごすなら空を見上げる時間を。見たいものを一つ決めておくと、ツアー選びもずっと分かりやすくなります。
私なら、初めてのピナクルズでは「いい写真を何枚撮るか」より、少し立ち止まることを意識します。同じ場所にいても、見る方向を変えると景色が違う。その不思議さを楽しんでほしいのです。
帰ってから写真を開いたとき、空の色だけでなく、あの場所に立っていた感覚まで思い出せたら。そんな一日になったら、うれしいですね。
公園の見学・注意事項:DBCA公式「Pinnacles Desert Lookout and Drive」。ツアーを比較する方はパース通信トラベルのツアー一覧から、各商品の最新の行程・条件をご確認ください。公式情報確認日:2026年10月24日。