西オーストラリア州で7月1日から、レッカー車業界に対する新たな規制が始まったと報じられています。今回の見直しでは、事業者に対していわゆる「適格性」を確認する審査が導入され、業界への参入や営業継続にこれまでより厳しい条件が課される形になります。
今回の制度変更の背景には、事故現場での過度な営業や、利用者が十分に状況を理解しないまま車両の移動や保管に同意してしまうことへの懸念があったとみられます。車の故障や接触事故の直後は、運転者が動揺しやすく、レッカー移動の判断を急がされる場面も少なくありません。州政府はこうした業界の透明性や信頼性を高める方向で制度を整えてきたとされています。
新ルールでは、事業者や運営に関わる人物が営業にふさわしいかどうかを確認する仕組みが中心の一つになります。あわせて、レッカー業務の管理体制をより明確にし、利用者保護を意識した監督を進める内容が含まれているとみられます。単独ソースのため細部は今後の運用発表で確認が必要ですが、少なくとも「誰でも簡単に参入できる」状態から一歩踏み込んだ規制に変わる節目といえそうです。
パースで車を使う日本人にとっても、この動きは無関係ではありません。通勤や送迎、買い物で日常的に運転する人は多く、留学やワーキングホリデーで来たばかりの人ほど、事故時の手続きやレッカーの仕組みに慣れていないことがあります。英語で急に説明を受けると、保険会社の指定業者なのか、警察の手配なのか、民間の営業車両なのか区別がつきにくい場合があります。
そのため、制度変更とは別に、ドライバー自身が備えておきたい点もあります。事故や故障の際は、まず身の安全を確保し、必要なら警察やロードサイドアシスト、保険会社へ連絡することが基本です。現場でレッカーを勧められても、その場で即決せず、可能なら業者名、搬送先、費用、保管料金の有無を確認してから判断すると安心です。レンタカーやカーシェア利用者は、契約先に連絡せず独自に手配すると補償条件に影響することもあるため注意が必要です。
今回始まった規制強化で、今後は利用者がより安心してレッカーサービスを利用できる環境づくりが進むかが注目されます。一方で、実際に現場対応がどこまで改善するかは、取り締まりや制度運用の徹底にかかっています。パース周辺で運転する人は、万一に備えて加入中の保険内容や緊急連絡先をスマートフォンに保存しておくとよいでしょう。
※WAレッカー規制強化は、現時点で確認できる1件の情報源をもとに整理しています。続報や公式発表で内容が変わる場合があります。