イケメン揃いの「名古屋おもてなし武将隊」のフリーマントル公演を取材しました!

こんにちは。こちらパース通信では初めましてになります。
GITS International のmasaです。

このイースターの連休(4/19,20,21)にフリーマントルではアートフェスティバルというイベントが開催されました。このイベントではオーストラリアをはじめ、世界約10か国から30組近いパフォーマーが集まり、市内16か所の様々な会場でその技を披露しました。

このイベントに日本から「名古屋おもてなし武将隊」というパフォーマーが参加するという話を聞き、今回パース通信を代表してステージの観覧と参加メンバーへの取材をさせていただきました。

「名古屋おもてなし武将隊」の紹介

名古屋おもてなし武将隊

「名古屋おもてなし武将隊」(以下、武将隊)は名古屋の魅力を全国に発信すべく結成された10名からなるグループで、今年で結成5年目になります。
メンバー変更がありましたが、現在は6名が名古屋にゆかりのある武将(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、前田利家、加藤清正、前田慶次)、4名が陣笠(足軽隊)という役割で、甲冑を身にまとい、普段は名古屋城内で写真の撮影や、歴史座談などを実施しています。土日祝日には、名古屋城二之丸広場にて和太鼓に合わせた剣舞と甲冑ダンスで、名古屋城を訪れた観光客をおもてなししています。
普段は名古屋城で公演を行っていますが、これまでに国内で20都市以上、海外でも8か国で演武を披露しているそうです。

名古屋おもてなし武将隊

今回フリーマントルで行われたアートフェスティバルには、武将隊を代表して、「徳川家康(写真左)」「豊臣秀吉(写真中央)」「踊舞(とうま)(写真右)」の3名が参加し、3日間を6回の公演を行い、名古屋と日本のサムライ文化の紹介などを行いました。
ちなみに、フリーマントル港と名古屋港は、1983年4月より姉妹港として提携
しているそうです。

今回の公演内容の紹介

私は今回初日の2公演と最終公演の計3公演を見せて頂きました。
公演の内容はほぼ同じとなっていて

勝どき(エイエイオー)の練習
甲冑ダンスの披露
メンバー紹介
クイズコーナー
サムライワークショップ

という構成になっていました。

まずは踊舞さんが観客に「勝どき」の紹介を行いました。「勝どき」とは戦(いくさ)での勝利の際に挙げる鬨の声です。日本の方なら運動会でおなじみの「エイ・エイ・オー」です。
観客全員での「勝どき」の練習を行い、観客との距離を縮めます。

踊舞さんによる勝どきの練習

そして、3人で音楽に合わせての力強い剣舞と、甲冑ダンスを披露します。
日本の方であれば、五月人形や大河ドラマなどで必ず目にしたことのある
戦国時代の甲冑。あれを着て、剣を振りながらのダンスはとても迫力がありました。
ダンスの中に立ち位置が激しく入れ替わったり、殺陣のような動きもあるのですが、
3人の息は本当にぴったりで、大変見ごたえがありました。

名古屋おもてなし武将隊 演舞

クイズコーナーでは「名古屋おもてなし武将隊は日本のどこから来たか?」
「”おもてなし”の意味は?」「名古屋にある観光施設は?」などが取り上げられました。私はこのクイズコーナーで、「世界最大のプラネタリウムが名古屋にある」ということを初めて知りました。

サムライワークショップではステージ上に観客を
招いて殺陣のデモンストレーションを行いました。
観覧に来ていたチビッ子たちがサムライに扮して殺陣を行うのですが、
決めポーズで「サムライ・フェイス!」というと、笑顔から真剣な顔になり、
「サムライ」という言葉が結構オーストラリアでも伝わっているのが
びっくりしました。

サムライワークショップで殺陣を体験する女性

公演後、徳川家康さんと、豊臣秀吉さんにお話を伺いました。

「名古屋おもてなし武将隊」へのインタビュー

Q.フリーマントルの公演を終えての感想は?

率直に言ってにあっという間の3日間だった。公演初日は久方ぶりの異国の地での
公演ということもあり慣れず、緊張もあったが、ふたを開けてみると観客の方々が力を与えてくれて、観客と高めあって楽しんで公演を行うことができた。
一人でも多くの方に尾張の国名古屋に足を運んでもらいたいと思っている。

Q.公演で印象に残ったことは?
来ていただいたお客様と「楽しもう」という気持ちでつながることができた。
また3日間とも素晴らしい天気で(今日も雲一つない青空だった)
ここオーストラリアでも日本の方がたくさん見に来てくれたのが嬉しかった。

Q.フリーマントルの街は楽しめましたか?
フリーマントルと、パースの街を観光した。
広くて美しい公園、食、買い物、フリーマントルはすべてがそろっている街。
海の幸がとてもおいしい。特にカキとムラサキガイ。カンガルーの肉にも挑戦した。
日本より物価の高いので驚いた。

Q.甲冑の重さってどのくらい?
上から下まで全部合わせると約20kg弱、兜まで含めると20kgを超える。それでも公演用に金属部分を薄く加工した甲冑を使っているそうで、本来戦国時代に使われていたものはこの倍くらいの重さだったそうです。

私の感想など

今回来豪した「名古屋おもてなし武将隊」は日本各地で結成されているおもてなし隊のさきがけとなったグループで、彼らの成功により全国各地で同じような集団が20以上も結成されたそうです。結成5年というところもありステージ上の息の合った力強い剣舞、甲冑ダンスはとても見ごたえがあり、楽しませていただきました。

しかしそれだけでなく、実際に公演を行っている時間以外でも、たたずまいや、動きの一つ一つ、会話など、細かいところにまで「こだわり」を感じました。

インタビューの記事は頂いた言葉そのままではなく、まとめさせていただきましたが、お互いを「徳川殿」「太閤殿下」と呼び合ったり、「日本からの」ではなく「日ノ本の国」であるとか、受け答えも大変武将らしい感じでした。

公演には日本人の方もたくさん来ていて、ここオーストラリアでも武将隊の人気の高さを感じました。家康さんは英語が堪能で、ここオーストラリアの観客ともしっかりコミュニケーションがとれていました。公演後、武将隊メンバーと写真を撮る時間には、行列ができるほどで、中には武将隊の大ファンで名古屋からフリーマントル公演を見に来ている女性の方にも会いました。

20kgの甲冑を着て踊るという非常にタフな公演を続けている武将隊。
巷では”イケメン武将隊”として有名だそうです。
今ではラジオや、ネット動画配信にブログなどを通じてのおもてなしも行っているようですので、今回公演を見逃した方は、ぜひそちらの方もチェックしてみてください。

名古屋おもてなし武将隊公式ウェブサイト

名古屋おもてなし武将隊オフィシャルブログ

パースでも、Japanといえば誰もが知っている国。TokyoやKyoto,Osakaはすでに
広く知られていると思いますが、今回この『名古屋おもてなし部将隊』のパ
フォーマンスにより、Nagoyaという地名もまた、パースの人達の記憶に深く刻ま
れたのではないか、と思います。
今回の公演を見て、「もしも日本に行くなら名古屋に行きたい!」と思った人も
いることでしょう。

名古屋を訪れた際は、ぜひ『名古屋おもてなし部将隊』に会いにでかけてみてく
ださい。
そして、部将隊のみなさまには、またぜひパースに来ていただきたいと思います!

フリーマントルは雲一つない青空
フリーマントルは今日も青空でした。