西オーストラリア州保健当局は、気温が高くなる時期にあわせて、アメーバ性髄膜炎のリスクに注意してほしいと呼びかけています。単独ソースの発表ベースの情報ですが、川や湖、温泉のような自然の淡水で遊ぶ機会が増える季節だけに、家族連れや旅行者も知っておきたい内容です。
今回注意喚起の対象となっているのは、温かい淡水にいることがある微生物が鼻から体内に入ることで起きる、非常にまれだが重い感染症です。飲み込むことよりも、水が勢いよく鼻に入る状況が問題になるとされ、特に水温が上がりやすい時期は注意が必要と報じられています。
パース周辺では、夏場に川辺や内陸の水場、キャンプ先の淡水域で泳いだり、子どもが飛び込んだりする場面も少なくありません。日本から来たばかりの人にとっては、海と違って見た目が穏やかな淡水スポットは安全に感じやすいかもしれませんが、暑い日の自然の淡水では別の種類の注意が必要です。
保健当局によると、リスクを下げるためには、温かい淡水で泳ぐ際に鼻に水が入らないようにすることが大切です。たとえば、
- 水に飛び込む、潜るなど鼻に強く水が入る行動を避ける
- 子どもが浅瀬で激しく水しぶきを浴び続ける状況に気をつける
- 必要に応じてノーズクリップを使う
- 水辺で遊んだあと、体調の変化に注意する
といった対策が考えられます。
また、鼻うがいや副鼻腔の洗浄などで水を鼻に入れる場合も、安全が確認された水を使うことが重要です。日常生活では水道水をそのまま問題なく使っている家庭が多い一方、鼻の奥まで水を入れる用途は飲用とは考え方が異なります。キャンプ場や短期滞在先でタンク水や井戸水を使う場合は、用途をよく確認したほうが安心です。
症状について当局は、自然の淡水に入ったあとに体調不良があれば、早めに医療機関へ相談するよう求めています。発熱、強い頭痛、吐き気、首のこわばりなど、髄膜炎に似た症状が出た場合には、最近淡水で泳いだことや、水が鼻に入った可能性があることを医師に伝えるのが大切です。まれな病気ほど、受診時に行動歴を伝えることが診断の助けになります。
とはいえ、必要以上に不安になるというより、暑い日の水遊びで知っておくべき季節の健康情報のひとつとして受け止めるのがよさそうです。パースでは夏のレジャーとして海・川・湖を使い分ける人も多く、特に小さな子どもがいる家庭は、場所選びと遊び方を少し意識するだけでも安心感が変わります。
これから学校休暇や週末のお出かけで淡水スポットへ向かう予定がある人は、現地の注意表示や保健当局の案内を確認し、「鼻に水を入れない」ことを基本に行動するのがよさそうです。体調に異変があれば様子見を長引かせず、受診時に水辺での行動を伝えることが勧められます。
※暑い時期の水遊びに注意は、現時点で確認できる1件の情報源をもとに整理しています。続報や公式発表で内容が変わる場合があります。