最終更新:2026年10月31日(WA州交通局 Department of Transport and Major Infrastructure〔DTMI〕の公式ページで確認)

パースで車を運転したい人に向けて、日本の運転免許でできること・必要なものと、WA州の運転免許へ書き換える方法をまとめました。ワーホリ・学生などの一時滞在者と、永住者・市民では、ルールが違います。

WA州の運転免許はDTMI(旧Department of Transport)が管轄しています。制度や料金は変わることがあるので、手続きの前に記事の最後にある公式ページも確認してください。

日本の運転免許、WA州の道路標識、申請書類のイメージ
一時滞在か永住か、運転だけか書き換えるかで、必要なものが変わります。

まず結論:日本の免許でできること・必要なこと

ワーホリや学生など一時的に滞在する人は、WA州の免許に書き換えなくても、有効な日本の免許で運転できます。ただし日本の免許は日本語なので、日本の免許の原本に加えて、国際運転免許証かNAATI認定翻訳者の英訳を一緒に持ちます。

書き換えは、永住者・市民には義務(WA州に住んで3か月以内)で、一時滞在者には任意です。日本はWA州の「認定国」なので、書き換えに筆記試験も実技試験もいりません。そのかわり、本人確認書類をカテゴリーA〜Dから5点そろえる必要があります。

立場・場面 できること・ルール 気をつける点
ワーホリ・学生など一時滞在 有効な日本の免許で運転できる。書き換えは任意 運転中は日本の免許原本と、国際運転免許証かNAATIの英訳を携帯
永住者・市民 日本の免許で運転できるのは、永住ビザでWA州に住んで3か月まで 3か月を過ぎると、日本の免許が有効でも運転できない
書き換えの試験 日本は認定国(recognised jurisdiction)。筆記・実技なし 有効な(失効から12か月以内の)普通車・二輪の免許が対象
書き換えの本人確認 カテゴリーA〜Dの組み合わせで5点(ポイント制ではない) 原本の紙の書類だけ。コピー・写真・スマホ画面は不可
書き換えの費用 申請A$63.50+免許代(1年A$49.40/5年A$172) 2026年10月31日時点の公式の料金

ワーホリ・学生が日本の免許で運転する時

DTMIの案内では、旅行者や、一時的に勉強・仕事をしている人はWA州の「visitor」で、有効な海外の免許で運転でき、運転中は免許を携帯する必要があります。

日本の免許は英語で書かれていません。在日オーストラリア大使館は、オーストラリアで運転する旅行者は「日本の免許と国際運転免許証を携帯するか、NAATI(オーストラリア政府認定の翻訳者)による日本の免許の英訳を取得する必要がある」と案内しています。どちらも日本の免許の代わりにはならないので、必ず日本の免許の原本と一緒に持ちます。

在パース日本国総領事館の「自動車運転免許証抜粋証明」は、2021年8月から有効な英訳として認められなくなりました。英訳はNAATIの翻訳者に頼みます。

運転中に持つもの 役割 ポイント
日本の運転免許証(原本) 運転の資格そのもの 有効期限内であること。海外では更新できない
国際運転免許証 日本の免許の英訳の役目 日本の運転免許センター・警察署で出発前に取得。有効期間は発行から1年
NAATI認定翻訳者の英訳 国際運転免許証の代わり 書き換えの申請にもそのまま使える
パスポート(あると安心) 旅行者・一時滞在者であることの確認、本人確認 法令上の携帯義務の記載はないが、レンタカーなどで求められることが多い

国際運転免許証やNAATIの英訳で運転する時は、パスポートも一緒に持っておくと安心です。オーストラリアの公式の案内(Austroads・DTMI)で運転中に携帯が必要とされているのは「海外の免許」と「国際運転免許証または英訳」で、パスポートは含まれていません。ただ、NSW州のように「旅行者であることを警察に示せること」を求める州もあり、レンタカー会社でも海外の免許の人にはパスポートの提示を求めるのが一般的です。

レンタカー会社や自動車保険は、独自に国際運転免許証を求めるなど条件を決めていることがあります。借りる前・入る前に、それぞれの条件を確認してください。

一時滞在者は、いつまで日本の免許で運転できる?

WA州の法令(Road Traffic (Authorisation to Drive) Regulations 2014、第61条)で、海外の免許での運転に「3か月」の期限があるのは、永住ビザを持ってWA州に住んでいる人です。一時滞在者に一律の期限はありません。

ただし、ずっと同じ状態で運転できるわけではありません。次のどれかに当たると、そのままでは運転を続けられなくなります。

  • 日本の免許の有効期限が切れた:日本の免許は海外では更新できません(出国前なら、海外渡航を理由に更新期間より前に更新できる場合があります。お住まいの都道府県警察に確認を)。
  • 国際運転免許証の1年が過ぎた:国際運転免許証は日本で発行されるもので、有効期間は発行から1年です。英訳を国際運転免許証に頼っている人は、1年を過ぎたらNAATIの英訳を用意するか、書き換えを考えます。
  • 永住ビザを取った:永住者として扱われ、WA州に住んで3か月までになります。

1年以上いる予定の人や、学生ビザ・セカンドビザで長く住む人は、早めにWA州の免許へ書き換えておくと安心です。

ワーホリ・学生も書き換えできる。長く住むならおすすめ

一時滞在者は書き換えの義務はありませんが、条件(本人確認書類とWA州の住所の確認)を満たせば、WA州の免許に書き換えられます。日本は認定国なので、試験はありません。

WA州の免許証は写真付きのカードで、DTMIも「本人確認の書類として広く使われている」としています。お酒を買う時やバーでの年齢確認、銀行や携帯電話の手続きでの本人確認に、パスポートを持ち歩かずに使えます。国際運転免許証の1年の期限も気にしなくてよくなります。

書き換えるメリット 具体的には
写真付きの身分証になる 年齢確認・本人確認でパスポートを出さずに済む
英訳を持ち歩かなくてよい WA州の免許だけで運転できる
国際運転免許証の期限を気にしなくてよい 1年を過ぎても、日本で取り直さなくてよい
永住ビザを取った時に慌てない すでにWA州の免許を持っていれば、3か月の期限は関係ない

書き換えに必要な本人確認書類(カテゴリーA〜Dから5点)

WA州で初めて免許を作る時(海外の免許からの書き換えも含む)は、DTMIが決めた本人確認書類を、次のどちらかの組み合わせで合計5点出します。ほかの州や銀行の「100ポイント」とは仕組みが違うので注意してください。

組み合わせ カテゴリーA カテゴリーB カテゴリーC カテゴリーD
組み合わせ1 1点 1点 2点 1点
組み合わせ2 1点 なし 2点 2点
カテゴリー 何を確認する書類か 日本人が使いやすい例
A オーストラリアでの身元 オーストラリアのビザ(海外のパスポートで確認)
B 本人と身元のつながり 有効な海外のパスポート(期限切れは不可)
C 地域での生活の実績 オーストラリアの銀行のデビット(EFTPOS)・クレジットカード、6か月以内の銀行明細や銀行からの手紙、6か月以内の電気・ガス・水道・電話の請求書、ATOのTFN通知書(原本)、今の賃貸契約書、WA州で発行された写真付きの学生証
D 今の住所 6か月以内の雇用主からの住所入りの手紙、12か月以内の学校からの書面、BやCの書類のうち住所が載っていて、まだ使っていないもの

書類のルールは次の通りです。

  • すべて原本。コピー、認証付きコピー、写真、スマホの画面(デジタル版)は使えません。銀行明細などは紙に印刷されたものを用意します。
  • 少なくとも1点は署名入りの書類にします。
  • すべての書類で名前の表記をそろえます(パスポートのローマ字と同じ)。違う場合は、つながりを示す書類が必要です。

到着したばかりだと、住所の入ったカテゴリーC・Dの書類がそろいにくいです。銀行口座を開いたら住所を登録して明細を印刷する、TFNの通知書を保管する、賃貸契約書や雇用主の手紙をもらう、と早めに準備しておくと書き換えがスムーズです。どの書類で組み合わせるかは、DTMIの「ID Checklist」ツールで確認できます。

書き換えの手順(認定国の日本の場合)

手順 やること ポイント
1 英訳を用意する NAATI認定翻訳者、大学などで資格を持つ翻訳者などの英訳。翻訳者には免許の原本を見せる。国際運転免許証は書き換えの英訳としては公式の受付先に入っていない
2 本人確認書類5点を集める カテゴリーA〜Dの組み合わせ。原本・印刷物
3 申請書DLA1を書く DTMIのサイトからPDFで入手できる
4 DTMIのサービスセンターか地方の代理窓口へ行く DLA1、日本の免許の原本、本人確認書類、英訳を出し、手数料を払う
5 視力検査と写真撮影 メガネが必要なら免許に条件が付く。写真はメガネ・帽子を外す
6 健康状態の申告 運転に影響する病気や薬がある場合は申告。診断が必要になることもある
費用(2026年10月31日時点) 金額
書き換えの申請(試験なしの場合) A$63.50
免許代 1年 A$49.40
免許代 5年 A$172.00

免許代は、日本の免許の期限が残っていても必要です。トラックなど大型の免許は別の手続き(実技や大型車の筆記)になります。

永住者・市民の場合

オーストラリアの市民・永住者は、有効な海外の免許でWA州を運転できるのは最長3か月です。その3か月の間に書き換えを申請します。3か月を過ぎると、日本の免許が有効でも運転できません。在留中に永住ビザを取った人も、取得後にWA州に住んで3か月までです。

日本の免許が失効して12か月を過ぎている、または確認できない場合は、書き換えではなく、WA州で初めて免許を取る手続き(筆記・実技あり)になります。

運転前に覚えるWAルール

パースではラウンドアバウト、Give Way、スクールゾーン、バスレーン、駐車制限が日常的に出てきます。日本より速度域が高い道路も多いので、慣れるまでは夜間・雨・ピーク時間を避け、短い距離から練習しましょう。

免許手続き前の書類確認

  • 自分が一時滞在か永住者かを確認した
  • 運転用に、日本の免許原本と国際運転免許証(またはNAATIの英訳)をそろえた
  • 運転する時はパスポートも一緒に持っている
  • 日本の免許と国際運転免許証の有効期限を確認した
  • 書き換えるならNAATIなどの英訳を頼んだ
  • 本人確認書類をカテゴリーA〜Dで5点、原本・印刷物でそろえた
  • 全書類の名前の表記がパスポートとそろっている
  • 申請書DLA1を記入し、手数料の支払い方法を用意した
  • レンタカー・自動車保険の条件を確認した

WA免許切替ガイドで確認した情報源

この記事は2026年10月31日時点の公式情報をもとにした一般的な案内です。料金、必要書類、受付方法は変わることがあります。申請や運転の前に、上の公式ページやDTMI(13 11 56)で最新の条件を確認してください。