西オーストラリア州保健当局の最近の公表内容を見ると、州内では一つの大きな流行だけでなく、複数の感染症や公衆衛生上の課題に同時に注意が向けられているようです。2025年後半から2026年6月にかけて、はしか、ジフテリア、髄膜炎菌感染症、ポリオウイルス、エムポックス、鳥インフルエンザなどに関する注意喚起や更新が相次いでいます。単独ソースのため詳細は当局発表ベースになりますが、日常生活の中で「予防接種の確認」と「症状があるときの早めの相談」が改めて重要になっています。

とくに繰り返し注意が出ているのが、海外渡航と関係の深いはしかです。昨年から今年にかけて、海外から戻った人や旅行に関連した警戒情報が何度も出されており、学校休暇中の移動や国内外の往来が増える時期には、感染が持ち込まれる可能性が意識されています。パース在住の日本人にとっても、日本への一時帰国やアジア方面への旅行、家族の来豪などで空港や機内を利用する機会が多いため、出発前にMMR(麻しん・おたふく風邪・風しん)など自分の接種歴を確認しておく意味は大きそうです。

また、地域部でのジフテリア関連の公表では、住民にワクチン状況の確認を促す内容や、接種対応を強化する動きが示されています。パース中心部で暮らしていると遠い話に感じるかもしれませんが、仕事で地方に出張する人、鉱山関連でFIFO勤務をする人、学校や保育のある家庭では、定期接種の空白がないか見直しておくと安心です。オーストラリアの接種スケジュールは日本と完全には同じではないため、移住後まもない家庭はGPで記録を整理しておくと手続きがスムーズです。

2026年5月には、州内の下水からポリオウイルスが検出されたとする発表もありました。こうした下水監視は、地域の感染状況を早めに把握するための公衆衛生対策の一つです。検出のニュースだけで過度に不安になる必要はありませんが、ポリオのようにワクチンで防げる病気については、子どもだけでなく大人も自分の接種歴があいまいな場合があります。日本で育った世代でも年齢によって接種機会が異なるため、心配な人はかかりつけ医に相談するとよいでしょう。

このほか、エムポックスについては症状への注意喚起、髄膜炎菌感染症については州内の状況更新、野鳥での鳥インフルエンザ検出を受けた公衆衛生上の案内も出ています。いずれも、一般の人にすぐ大きな行動制限が求められるというより、体調不良時の行動や、リスクの高い接触を避ける基本的な対策が重視されている印象です。発熱、発疹、のどの強い痛み、首のこわばり、原因の分からない重い体調不良などがある場合は、無理に出勤・登校せず、電話で受診方法を確認してから医療機関に相談するのが現実的です。

一方で、6月には「コロナ禍でも州内のがん診断体制が比較的維持された」とする国際研究に関する公表もありました。これは、医療体制が感染症対応だけでなく、通常医療の継続にも力を入れてきたことを示す前向きな話題と受け止められます。感染症の警戒が続く中でも、健診や検査、慢性疾患の通院を後回しにしないことが大切です。

パースで暮らす日本人にとって実践しやすいポイントは、まず自分と家族の予防接種記録を確認すること、次に海外旅行前後の体調変化に注意すること、そして症状が出たら早めにGPや健康相談窓口に連絡することです。子どもの学校生活、FIFO勤務、帰国・来豪の往来が多い地域だからこそ、「もう昔の病気」と思われがちな感染症への備えが生活の安心につながります。当局から新しい公表が続く可能性もあるため、州保健当局やかかりつけ医の最新案内を随時確認しておくとよさそうです。

※WAで健康警戒続くは、現時点で確認できる1件の情報源をもとに整理しています。続報や公式発表で内容が変わる場合があります。

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