パース市中心部で、新たな賃貸アパート整備が進むと報じられています。ABCの報道によると、西オーストラリア州政府はCBD内で174戸の1〜2ベッドルーム住宅を含む建物の計画を進めており、このうち139戸が比較的家賃を抑えた「アフォーダブル住宅」、残りがソーシャルハウジングとして使われる見通しです。
パースではここ数年、賃貸物件の不足と家賃上昇が続き、学生、単身赴任者、子育て世帯、新しく渡豪した人にとって住まい探しが大きな課題になっています。特にCBD周辺は通勤や通学に便利な一方、民間賃貸の負担が重くなりやすく、入居競争も強い地域です。今回の整備は、そうした住宅事情をやわらげるための供給拡大策の一つとして位置づけられそうです。
報道内容からみると、住戸は1ベッドルームと2ベッドルームが中心で、単身者だけでなく、カップルや小規模世帯もある程度意識した構成と考えられます。CBDに近い場所で、比較的手ごろな賃貸住宅がまとまって増える点は、公共交通を使って生活したい人や、車なしで暮らしたい人にとって関心の高い動きです。
一方で、今回の住宅は一般の民間賃貸市場にそのまま出る物件とは異なる可能性があります。アフォーダブル住宅やソーシャルハウジングは、所得条件や入居資格、申請手続きが設けられることが多く、誰でもすぐ申し込めるとは限りません。今後、対象者の条件、募集時期、管理方法、完成時期などの詳細が公表されるかが注目点です。
パース在住の日本人にとっては、直接の入居対象になるかどうか以上に、中心部で住宅供給が増えること自体が市場全体に与える影響を見ておく価値があります。新規供給が増えれば、CBD周辺や内側エリアの賃貸需給に少しずつ余裕が出る可能性があり、結果として近隣地域の家賃動向にも影響することがあります。これから渡航予定の人や、学校・職場の近くで住まいを探している人にとっても、今後の住宅政策の方向性を知る材料になりそうです。
現時点では単独ソースによる報道のため、計画の正式な工程や募集の詳細は今後の州政府発表で確認する必要があります。住まい探しをしている人は、政府系住宅情報、民間賃貸サイト、不動産会社の掲載状況を並行して確認しながら、CBDだけでなくEast Perth、West Perth、Victoria Park、Subiacoなど周辺エリアも含めて選択肢を広げておくと動きやすくなります。
パースの住宅不足は短期間で解消する問題ではありませんが、中心部で一定規模の賃貸住宅が増える動きは、市場改善に向けた一つの指標として受け止められます。今後、着工状況や完成時期、入居条件などの続報が出れば、生活者目線で改めて確認したい話題です。
※CBDで公営賃貸整備へは、現時点で確認できる1件の情報源をもとに整理しています。続報や公式発表で内容が変わる場合があります。