ネパールとチベット周辺で起きた大規模な洪水をめぐり、現地で行方が分からなくなっているオーストラリア人が増えていると報じられています。今回の続報では、被害を受けた人やその家族に向けて、SNS上で人種差別的な書き込みが相次いでいることも問題になっています。
報道によると、31日の時点でネパールの災害に関連して安否不明となっているオーストラリア人は43人に上り、全体の死者数も非常に多い状況です。現地では大規模な氷河崩壊が引き金となって鉄砲水が発生したとされ、捜索や安否確認が続いています。
今回新しく注目されているのは、災害そのものに加えて、被災者や行方不明者に関する投稿の一部に差別的な反応が見られる点です。家族や支援者からは、安否が分からない状況で心ない言葉が広がることへの強い懸念が示され、主要SNS事業者に対して、ヘイト表現への対応を強めるよう求める声が出ているとされています。
自然災害の発生時には、現地の情報が限られるなかで不確かな内容や感情的な投稿が広まりやすくなります。特に海外での災害では、被害者の国籍や出自を理由にした反応が起きることがあり、今回もそうした点が改めて課題として浮かび上がった形です。
パース在住の日本人にとっても、この話題は他人事ではありません。西オーストラリア州からは休暇や登山、ボランティア、親族訪問などでアジア各地へ渡航する人も多く、渡航先で大規模災害が起きた際には、本人の安全だけでなく、家族や友人が正確な情報を得られるかが大きな問題になります。現地に知人がいる場合は、SNS上の未確認情報をうのみにせず、外務省や航空会社、現地当局、宿泊先など複数の経路で確認する姿勢が大切です。
また、災害時には被害者支援の情報発信と同時に、差別的な投稿を拡散しないことも重要です。特定の国籍や民族に結びつけた中傷は、当事者や家族をさらに傷つけるだけでなく、必要な救援情報の共有を妨げるおそれがあります。投稿を見る側も、感情的な反応を広げる前に、情報源や内容を落ち着いて確かめることが求められます。
現時点では捜索と安否確認が続いている段階で、状況は変わる可能性があります。今後は現地の救助活動の進展に加え、在外オーストラリア人への支援体制や、大手プラットフォームがヘイト投稿にどう対応するかも注目されそうです。
※ネパール洪水で豪人不明は、現時点で確認できる1件の情報源をもとに整理しています。続報や公式発表で内容が変わる場合があります。