花のある生活 ─ flower in life ─ 第32回光陰矢の如し
黒花器の白い足元がはぜた白い実と響き合います。先端近くの1本の軽い曲線が作品に少しの色気を足しています
1、2、3月は日々が早く過ぎると思いませんか。お正月から3月まではやることが多いのに思うように進まないことも多く、あっという間に過ぎてしまうことを調子よく表現した、「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る」はその通...
花のある生活 ─ flower in life ─ 第31回喜びは末広がりに
末広がりを感じるよう扇型に広げて生けています。高麗青磁壺には南天の実をふんだんに使用し、今年1年の魔除けを祈願しています
明けましておめでとうございます。気持ちも新たに2021年を迎えられる喜びを、いけばなを通してお伝えしていけたらと思います。お正月といえば松竹梅に紅白のお水引きを掛け、縁起の良い草花に願いを込...
輝く花 太陽のように
丈の長い葉で空間を大きく取り込みます。アラベスク模様の花器に向日葵と、真珠のようなシンフォリカルポスを元気よく入れました
こんにちは。いけばな講師をしています、Yoshimiです。夏の盛りから晩夏にかけて太陽のような大輪の花を咲かせる植物と言えば、そう、向日葵(ひまわり)です。英語を始めフランス語、ドイツ語などのヨーロッパの言語にも太陽を表す言葉が入っていることか...
第27回:花の女王様
硬めの木の皮を集めてワイヤーでセッティングしてから、淡雪手毬というダリアを飾っています。ダリアの種類は名前もユニークで楽しめます
こんにちは。いけばな講師をしています、Yoshimiです。夏から秋にかけて私が花市場で魅了される花と言えばダリアです。けれど茎がシャクシャクとセロリのような、しかも中が空洞になっているので、投げ入れるいけばなに対しては撓(た)めも効きづ...
第26回:Foi D’amour 花への愛
赤を全面に使い、ドライのアガパンサスに赤く着色したものと、中心にはホットなチリ(唐辛子)を花材に加えアクセントを付けています
こんにちは。いけなば講師をしています、Yoshimiです。2月14日が近付くと、フラワー・ショップの店先が赤一色に変わります。そう、バレンタインの季節です。日本にいると煌(きらび)やかなチョコレートが売り出...
第25回:礼を尽くす
元旦の朝をイメージして、水引を使い新春の朝の光と、初日の出をいけています。星形が集合した花、ペンタスが煌こうこう々とした太陽に感じます
明けましておめでとうございます。ご愛読頂いております「花のある生活~Flower in life~」は3年目を迎えさせて頂きました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年末は令和元年を記念した日本伝統芸能祭が、世界遺産であ...
第24回:美しさの秘訣
高さのあるカラーの花をスッと立ち上がらせて、天高く伸びているような様子が凛(りん)として美しい。お稽古4年目の玲翠さんの作品
こんにちは。いけばな講師をしていますYoshimiです。今年も残すところ後わずかとなりました。師走の12月を気忙しく過ごされていると思います。
今年は令和という時代が始まり、即位の礼やラグビー・ワールド・カップで日本は世界中からゲストを迎...